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  03/2007
  未来に光をあててくれた前世旅行  
SMさん
 
はじめての前世体験。予約をとった時からワクワクドキドキしていました。
昔、子どもの頃、遠足や旅行に行く前に楽しみにしていた感覚と似ています。
名付けて 『前世旅行』 です。

先生にエネルギーを入れてもらった瞬間、小鳥の鳴き声が聞こえてきました。
「何か見えたら教えてくださいね」 先生の優しい声とともに突然目の前にひろがった光景は、大きな大きな木のある草原でした。
私は白い靴に赤い服で頭には白い頭巾のようなものをかぶっています。(ハイジのような服(笑))
名前はセリーヌ、8歳。
濃いめの金髪で くりくりヘアーがとっても可愛い少女です。
大きな大きな木の陰で、本を読んでいる男の子がいます。
どうもセリーヌはその男の子が大好きで大の仲良しらしく、
たとえ戦争中の世の中でも、二人で遊んでいる日々がセリーヌにとっては、とっても幸せな気分!その気持ちがこみ上げてきました。
自然に囲まれたその環境で、花を摘んだり汽車を見に行ったり森へ行ったりと、遊ぶのには事欠きません。(まるでトムソーヤとハックルベリーの世界)
時代は1800年代のヨーロッパか欧米のようです。

「セリーヌの、次の大きな出来事に飛びますよ」
先生の誘導とともに、場面が変わりました。
セリーヌは15歳。
「えっ!!?」 思わずセッション中の私の方が声を出してしまいました。
なんと、大好きだった男の子が死んじゃったのです。
時はかなり酷な戦争中(あたりを見渡すと大砲車や兵隊さんがいます)で、兵隊(憲兵のようなゲシュタポのような存在)に殺されたのです。
戦争中に起こりうる、軍隊による抑圧的な村の何かの問題があって、その事に対して勇気を持って発言したがために、撃ち殺されたのでした。
彼の勇気ある行動や波紋に対しておびえている近所の人たちは、彼の埋葬セレモニー(お葬式)さえ見て見ぬふりをしています。
それがセリーヌはとても悔しい。
「私も一緒にお墓に入る!」と、彼のお墓の横に寝そべって土をかけているセリーヌ。
彼が埋められたところは、結婚の約束をしていた場所でもあったのです。
とにかく悲しくて涙がでてきます。

そんな悲しい事件があって、セリーヌは村には住んでいたくなくなり、街へでます。
セリーヌは22歳。街のカーニバルのような場面になりました。
そこにはモネの絵にでてくるようなパラソルをさしてレースの帽子をかぶり、ドレスを着ている貴婦人や殿方(?)もいました。
庶民のセリーヌは貴婦人たちに雇われているテキスタルコーディネーターのような仕事をしていて、そういったカーニバルやバザーなどで布地を選んでいました。
その街では、たくさんの人(現世の仕事の同僚や友達)に出会っています。

次の大きな出来事は30歳の場面です。
まだ激しい戦争中のようで、大砲車があちこちに置いてあり、赤いラインが入った黒い軍服の兵士たちの馬車や荷車も行き交っています。
どうも住んでいた街には大砲が落とされたようで、美しいレンガ作りの街の一角の広場は荒れていて、一面灰色になって瓦礫がちらばっていました。
セリーヌには子どもがいました。10歳くらいの金髪のクリクリカールの男の子(現世の息子)です。ただ、父親はいません。どちらかというと貧乏な母子家庭(現世も母子家庭)でお金に困っている様子。
息子には悟られないようにするものの、「ぼくがママを助けるからね!」と息子が子どもなりに商売をしようと考えているようです。
父親は兵士のひとり(現世の前夫)。異動型軍隊の規則かなにかで、この街にはもう戻ることがないらしい。それを言い訳に、何も言わずに町を去っていったのでした。
その無責任さをセリーヌは最初から解っていた上で、子どもを授かったのです。(現世の私とは違い毅然としている!)
母子ともどもに、父親がいないことにはあまり執着していませんでした。

次の場面は大きく変わって、ちょっと寂しげな海辺の舟場でした。
セリーヌ38歳。息子は少し大きくなり、舟場で木やロープを用いて舟を作っています。
「この舟で都会へ出るんだ!」と意気込んで、楽しそう。
セリーヌ親子は、舟場の寡黙で優しい男の人の家(というか小屋)に居候させてもらっているようです。
くすんだ木の壁には道具がたくさんぶらさがっていて、寡黙な人も鉋のようなもので舟をつくったり、何かを作っているようです。
セリーヌも手伝っている姿がありました。
その後、息子は宣言したとおり都会へ旅立ちました。
セリーヌはその後も20年ほど、恋愛感情というより、そこそこ安心した心地で、この寡黙な人と一緒に過ごすことになります。
というのも、一緒の屋根の下ですもの、日常の喜怒哀楽を感じたり、もっとたくさんお話したい気持ちがたくさんあるのに、そんなに会話もないままに一生を終えることになります。
でもセリーヌが最後に死んでしまった時、そ〜っと優しく土に埋めてくれたのはこの寡黙の人でした。
その寡黙の人が、ずっと長い間大切に思っていてくれたことが解り、土がとてもあたたかく感じました。

空に昇天するときの光はとてもきれいで、おでこのあたりが熱くなりとてもまぶしかったです。


このセリーヌの一生を体験することで
『生きているうちに、表現すること、伝えること、言葉でコミュニケーションをとることは大事なんだよ』
というメッセージを受け取りました。

セリーヌの若い頃に一緒だった、言うべき事を言って殺されてしまった大好きだった男の子、そしてセリーヌの最後に一緒だった、会話の少ない寡黙の優しい人。
この人たちは現世では誰だかわかりませんが、すごく会ってみたい気分になりました。
彼らに会えなくても、このセリーヌからのメッセージは、私の大きな課題。
宝物にしたいと思います。


[セッションを終えて]

前世旅行からもどってきた時に、
「セリーヌ、とってもかわいかった〜!」 と思い出してニコニコしていたら、「あなたも可愛いわよ」と先生が言ってくれました。
うふふ* 私は40をすぎてますが、そういう事を言われたのは何年ぶりでしょうか?
とにかく先生の包みこむような優しさやひとことひとことが励みになり、とってもうれしかったです。
何よりこのセラピー自体が、大変心を癒してくれました。


私の場合、この前世旅行(体験)が発端で、自分の変化やシンクロニシティーが著しく起こっています。
不思議な事に、予約を決めた時からその予兆がみられましたが、もっとも驚いたのは、この前世旅行をした 2日後の事です。
仕事柄 図書館で画集を何冊も見るのですが、19世紀の時代や風景を描き続けたフランスの作家の画集に、私が前世旅行で見たままの画像と同じ 服やドレス、草原、大砲や軍服、家、町や建物、馬車や道、海や川、船や舟などが次々と見つかり、思わず鳥肌が立ち興奮してしまいました!

その後も、『表現』という深い事を教えてくれたセリーヌのメッセージは、もしかしたらまだ続いていて、電車の広告や、ふとつけたTVの内容やコメント、人との何気ない会話や、本の中の文章などから気づいたり、自分の行動からもインスピレーションをもらうことが山のように増え(飛び込んでくるスピードも早い!)、毎日が刺激的で楽しくて止らなくなってしまっています(笑)。
あと、息子や家族への思いも感謝の気持ちも、素直に現せるようになりました。

前世旅行が「自分の未来さがしの旅」のスタートとなりました!
是非また女神の様な れもん先生のところに行きますね!



 素晴らしい体験をありがとうございます。
読ませていただく中、SMさんと御一緒に体験させていただいたときが思い起こされました。
体験を通して受け取ったメッセージが SMさんの中で息づいています。
ご自分の未来に向かって SMさんの豊かな感性をさらに育てていってくださいね。
体験記として読んでくださる方々も、感動を受け取ってくださることでしょう。

                           (れもん)