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7/2005
赦す ということ
コスモちゃん
 
   実を言うと「浮かんだことは自分の勝手な作り話ではないか」と思ったりもしたのですが、帰りの電車の中でふと思い当たることがありました。
   母はよそ見運転の車にひかれて亡くなったのですが、即死ではなく2日間生きていたのです。その時に苦しい中で加害者の方を赦していたことが、私たちの救いとなったことを突然思い出しました。
   即死だったら楽だっただろうに。母は私たちに、自分の命を奪ってしまう原因になる人さえ赦すことを、教えたかったのだろうか。
   私は自分のことを寛大な人間だと今まで思っていました。でも、きっと根の所では前世で自分を裏切った人を赦していなかったのでしょう。
   そんな私に母は決まった人生を閉じるとき、人を赦すことを身をもって示したのではないか。そう思うと泣けてきました。

   私が裏切られたということは、きっとその前の人生では人を裏切ったことがあったのでしょう。そんなことを忘れて一方的に恨むのは間違ってますよね。
   母に押し出された大事な人生。悔いがないように生きていきたいと思いました。それは私にとって、安楽に生きると言うことではなく、心を楽しく生きていきたいということです。


   (ゆる)すという事・・・それはとても難しいこと。
けれどコスモちゃんは、気づくことで一番苦しんでいた自分自身を赦すことが出来ました。お母様が身をもって示してくださった事に、気づく事も出来ました。
   私たちは人生の学びの中でいろいろな体験をします。
裏切るという事、裏切られるという事、赦すという事・・・身をもって体験する事で学んでいきます。今日の出来事はこれからのコスモちゃんに大きな勇気を与えてくれる事でしょう。
   この人生を楽しく活き活きと過ごす事の先に、自分の目的や使命があります。広い知識を役立てる・・・。これがコスモちゃんのこれからの方向性を決めていくことでしょう。
                          (れもん)